かりゆしウェアの生地ってどんな生地?=「涼しく快適にいられる生地」
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はいた~い!かりゆしウェアの生地についてのお話です。
よくお問合せを頂くのが、「かりゆしウェアの生地ってみんな一緒?」「どういう手触り?」「あのブランドにはこんな生地があったけど、ここにはないの?」といったような。
まず先に言うと、かりゆしウェアに決まった生地は、ありません。
かりゆしウェアの定義は
①沖縄県産であること
②沖縄に関するモチーフが描かれていること
であり、生地には特筆事項がありません。が、涼しく着る為のものですので、どこのブランドさまも、「涼しく快適にいられる生地」を前提として商品作りをしているかと思います。
マンゴハウスも漏れなくです!
そこで今回は、マンゴハウスが取り扱うかりゆしウェアの生地を全種類、詳し~くご紹介いたします♪
マンゴハウスが取り扱う生地は、大きく分けて4種類。
です。
①【綿100%生地】
綿の大きな特徴は、
・肌触りがいい
・通気性に優れている(涼しい)
です。反対に、シワになりやすく洗濯後縮むといったデメリットもあります。そして、織り方によって魅せる表情が違うのも、おもしろいんです。
【ローン織り】
マンゴハウスの綿素材の中で最も薄く柔らかく軽い生地。風が当たると、直で風を受けているような感覚になります。
きめ細かな平織りなので、肌触りがなめらかでさらさらとしています。手触りにクセがなく涼しいので、無難な生地といえるでしょう。丈夫さが特徴の平織なので、少しコシもあります。
生地が薄い分、シワにもなりやすいですが、さらっとアイロンかけるだけでシワが無くなります♪
【ブロード織り】
ローン織り同様、平織りの生地ですが、こちらは固めです。
カサッとした手触りですが、固めなので襟元がよれる事が無く、ボタンダウン襟だと常にビシッときまる生地。
仕事着だと綿100%は柔らかいので襟や袖がよれる事がありますが、ブロード織りなら身だしなみをしっかりキープしつつ涼しくも過ごせるスグレモノ!
【ヘリンボン織り】
ヘリンボンとは、「ニシンの骨」という意味。山形に連続したような織りで、平織に比べ厚みがあります。
特徴はなんといっても美しい光沢感と優しい肌触り。高級感のある光沢で、その生地にのるデザインにもより高級感が出て、上品な印象に。厚みがあるため綿100%生地の中では涼しさには劣りますが、肌を刺激しない優しい着心地がクセになります。擬音語だと、「ふにゃ~」です。
生地の表面を見るとわかる通り、ヘリンボン織りは他の織りに比べ毛羽立ちがあるので、肌が直に織りの部分と接する事がなく、摩擦が少ないのです。
【ストライプドビー織り】
こちらも織りの入った生地ですが、模様が違います。こちらはストライプ状。
光沢感と肌触りはヘリンボンによく似ていますが、光沢感に関しては縦状の模様で高級感がありながらかっちりした印象に。肌触りに関しては、少しサラッとした感じ。
ヘリンボンと比べると毛羽立ちが少ないですが、洗濯を繰り返して柔らかくなる、使うほどに味が出る生地ナンバーワンです♪
【シャンタン織り】
紬のような風合いが特徴です。白地なら、もっとわかりやすいですね。
横糸の太さが均一でないので、織った際に節のような凹凸となり、紬の模様のようになります。
マンゴハウスの取り扱う生地でこんな風合いが出せるのはシャンタン織りだけ。紬のように見えるだけに、この生地にのるデザインは紅型や和をイメージしたデザインが多いです♪
綿100%生地の中では最も厚みがありますが、しっかりとした着心地で1枚で着ても安心感があります。
【ジャガード織り】
こちらも織りの生地ですが、高級感と遊び心があるんです!よく見ると、何やら絵のようになっているのがおわかりですか?ちなみに、こんな模様です。
ジャガード織りとは、模様が立体的に見えるような織り方のこと。角度や光の当たり方によって、デザインとは別に生地自体の模様が浮かび上がってくる生地なんです♪
もちろん、立体的に見える、という事はその分光沢にも優れています。綿100%生地で一番光沢が美しいのはジャガード織りです。基本的には平織りなので、なめらかで優しい肌触りです。
②【綿&ポリエステル混紡生地】
ポリエステルの大きな特徴は、
・シワになりにくい
・速乾性がある
・強度が高い
です。シワになりにくい、は特に仕事で毎日使う沖縄の方にとっては嬉しいもので、「ポリエステル100%の、ノーアイロンもの無いですか?」とも言われますが、マンゴハウスではポリエステル100%は取り扱いがありません。
というのも、ポリエステルにもデメリットがあって、通気性に劣る事と、肌へのダメージが比較的大きいのです。夏の快適な着心地にこだわるマンゴハウスでは、ポリエステルは最大でも65%混紡で、できるだけポリエステルのデメリットが大きくならないようにしているのです!
さ、そんな綿&ポリエステル混紡生地にも種類があります。
【バニラン】(綿80% ポリエステル20%)
マンゴハウスのフラグシップモデル、シーサーシリーズに使用される生地は必ずこの生地。
表面に凹凸がありざっくりとした織りなので麻と間違える方も少なくありません。が、実は、キメが細かいのにしっかりとしたコシのある生地です。
肌触りは、「ざらっ」特徴がある肌触りですが、絶対この生地じゃないとだめ、というお客様がダントツで多いのもこのバニラン。8割が綿なので通気性にも優れていながら、ポリエステルのサラッと感も兼ね備えた、着心地しっかり生地。
【シーチング】(綿70% ポリエステル30%)
平織りの生地で、ほとんどが裏地仕様のデザインに使われます。こちらもコシがあり、しっかりとした着心地です。
ポリエステルが30%になると、綿の持つ光沢感は無くなり、マットな質感となります。シンプルな平織りでクセがないので、デザイン自体を最大限楽しめます。
少し厚手で綿に比べるとごわっとしますが、ハリがあり、形状記憶的で体に沿ってたゆむ事がないので、開いたところから風が入ってきます。
【ムラ糸織り】(綿35% ポリエステル65%)
マンゴハウスで最もポリエステル混紡率の高い生地。こちらも、ほとんどが裏地仕様のデザインに使われます。
綿100%シャンタンと同じく、紬のような風合いが特徴ですが、ムラ糸織りはかすれ感があります。
太い部分と細い部分のある糸を使い、自然な凹凸感を出しています。そしてこのかすれ感はポリエステルによるものです。わざと綿にしか染まらない染料を使い、ポリエステル部分には色をのせていないので、このような独特な風合いになります。
シーチングと同じくハリがありますが、少しだけサラッとした感じがあります。凹凸があるので独特な手触りと、肌への摩擦がシーチングに比べて少ないです。
【サザンクロスドビー織り】(綿75% ポリエステル25%)
マンゴハウスでは2020年になって初めて使った生地です!縦横に部分的に少し太い糸があるので、その名の通り生地に糸が十字架のように重なった模様が浮かび上がります。
綿&ポリエステル混紡でこんなに光沢が出るのはマンゴハウスではこの生地だけじゃないでしょうか!?少し和風の雰囲気もあるので、おしとやかで上品なイメージの生地です♪
手触りは少しカサッとしていますが厚手ではないので、着物や浴衣の生地がもっと扱いやすくカジュアルになったようなイメージかと思います。現在は「木彫りライク」のみの取り扱いとなっております。
以下二つは商品数が少ないのでさらっといきます!
【ヘリンボン織り】(綿74% ポリエステル26%)
綿100%にもヘリンボン、ありましたね!
手触りはほとんど変わりませんが、綿100%より少しシワになりにくいのがメリットで、少し光沢感に欠けるのがデメリット。綿とポリエステルの良いところ悪いところがちょうど26%分出たって感じです。
【ストライプドビー織り】(綿60% ポリエステル40%)
同じ織りで綿70%、ポリエステル30%もあります。こちらも綿100%にもありますが、ちゃんと違いがあります。
ポリエステル混紡率がぐんっと高くなった分、手触りは少しカサカサしますが、薄い生地なので涼しいです。
お手入れ楽々、で確かにシワにはなりにくいですが、表面に少しポコポコとした模様が浮かびます。なので、ペイズリー風や線に特徴のあるデザインがのることが多いです♪
「ホウオウケセラセラ」「楽園ハイビー」「グラフィックスフラワー」のみの取り扱いとなっております。
③【リヨセル生地】
リヨセルとは、ユーカリの葉の再生繊維で織られた生地の事のこと。一緒に「指定外繊維」と書かれる事もありますが、きちんとした生地なので安心してください!
メリットは、
・ひんやりとした涼感がある
・肌触りがいい
・通気性に優れている(涼しい)
・美しいドレープ
です。テロテロとしているのでTHEアロハ!って感じ。メリットも他の生地に比べてダントツで多いです♪
【リヨセル100%】
上記の通りのメリットがふんだんに詰まったのがリヨセル100%♪さらっとしていて冷たい!ので、触るとすぐにこれがリヨセルだとわかるはずです。
平織りなのでさらっと、ツルツルとした手触りです。
一番の特徴は、ドレープ感!ドレープ感とは、生地のたゆみの事。これがとっても美しい!風が吹くとひらひら~っとします。まるで鯉のぼり!!ので、リヨセル生地は必ずワンピースを作っています♪
ちなみにリヨセルワンピース、超かわいいのでこちらも見てくださいね…
【リヨセル&ポリエステル混紡】(リヨセル81% ポリエステル19% ドビー織り)
こちらは、マンゴハウスで一番、「イイオネダン」のする生地。唯一の、マンゴハウスと染色屋さんとの共同開発商品なのです。
リヨセルの持つ涼感、肌触り、通気性はそのままに、よりなめらかで優しい着心地の扱いやすい生地に。ポリエステルが入った分、ドレープ感は少し落ちますが、特に着心地にこだわりたい方には率先してこちらをオススメします!!
綿&ポリエステル混紡ムラ糸織りほどではないですが、自然なウォッシュアウト感が良い風合いを出しています。
④麻混紡生地
麻の特徴は、
・通気性がいい
・繊維が強い
・シャリ感のある肌触り
です。紹介しておいてなんですが、マンゴハウスは麻生地はあるにはありますが、数はそんなに多くなく、綿やポリエステルとの混紡で、混紡率も高くありません。麻には、シワや縮みが大きい、というデメリットもあり、お手入れがより大変になってしまうので主力としては取り扱っておりません。
ですが、そんな麻もこだわりにこだわった生地がこちら♪
【ヘリンボン織り】(綿40% ポリエステル50% 麻10%)
2017年と2018年限定で企画されたこの生地。麻の、縮み・シワのデメリットをポリエステルでうまくカバーしております。
ヘリンボン織りは上記でもいくつかご紹介しましたが、こちらはもっと目が細かい仕様です。ポリエステルと麻で半分を占めている分、手触りは少しシャリ感がありながらも柔らかいです。
こちらもドレープが美しいですが、とっても軽い生地なので風が吹くとふんわりとします。ヒラヒラ、のリヨセルとは少し違いますね~
【テンセル&リネン混紡】(テンセル70% リネン30%)
聞きなれませんが、テンセル、とは上記リヨセルと大体一緒です。リネン、は麻の特徴に加え、肌触りがなめらかでチクチクしない、といったメリットが加わったスグレモノ♪
さすが、テンセルとリネンの良いところ「肌触りが良くてひんやり感がある」が最大限活かされていてな夏にぴったり肌触り♪ドレープ感も綺麗で、こちらもワンピースを作っております。
リヨセルとの大きな違いは、重みです。
他の生地と比較してもこの通り!しっかりしていますが固さがなく、身体に沿って綺麗にたゆんでくれます♪薄い生地が不安な方もいると思いますが、そういった方にはぜひオススメ!
あと、夏じゃなくても全然着れる生地は断然これかな、と。「ロハスハイビー」のみの取り扱いとなっております。
あと一つは在庫残りわずかなのでさらっといきまーす。
【綿&麻混紡キャンブリック加工】(綿90% 麻10%)
キャンブリック加工とは、麻のチクチク感をなくす加工のことです。麻のシャリ感はほんのり残しつつ、敏感肌の人など、どんな方でも心地よく着られるようになっています。
こちらも涼しく薄く良い生地です♪「島唄オーキッド」のみの取り扱いとなります。
書いてないのも2~3種ありますがほぼほぼ完売なので割愛という事で…
「好きかもー!」という生地、ありましたか??これだけ揃っていれば、自分好みの夏に着たいシャツが見つかるはず…♪
かりゆしウェア、特にマンゴハウスは着心地にもこだわってたくさんの生地を企画しております。どんな方にも、楽しい南国気分をお届けできるよーに!!Twitterでは、生地選びからの商品作りをリアルタイムでちらっとお見せしておりますよ♪
また、購入してくれたお客様には、もれなく抽選景品付きアンケートをお渡ししているので、「こんな生地作って欲しい!」「この生地ここがだめだった」等、ぜひぜひお声をお聞かせくださいね!
生地のみのご紹介で商品やデザインについてはさら~っと流しておりますが、詳しくはぜひHPより商品もご覧くださいませ♪
↓↓マンゴハウス公式HP↓↓
このブログを書いた人
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ちいさい時からお絵かきばかりしている子で、「将来まんが家になるといいよ」と言われた事があるくらい、 絵を描くのがすきです。というより、とにかく自分で何かを表現するのがだいすき。
小学校で吹奏楽、中学で美術、高校では演劇をやっていました。それと当然、地元、沖縄のこともだいすきです。
「ウワーかわいい!綺麗!!」「このシャツ絶対着たい!!」とお客様のココロが動くような、 それでいて夏の一着として寄り添えるようなデザインをしていきます♪あと、おしゃべりもだいすきです。話しかけられると止まりませんよ~~。
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